松涛文化村ストリートを歩く vol.2 時速2kmの贅沢な旅 PARK de WALK 松濤オトナさんぽ 松涛文化村ストリートを歩く vol.2 時速2kmの贅沢な旅 PARK de WALK 松濤オトナさんぽ

オトナだからこそ楽しめる、趣深い風景や出来事と出逢える場所。そんな「松涛文化村ストリート」の魅力に触れるショートトリップ。第二回めとなる今回は、「パークdeウォーク」と題して知る人ぞ知る名スポット「鍋島松濤公園」を巡ります。都会の喧騒の中にぽっかりと出現する、豊かな樹々と大きな湧水池。まさに「都会のオアシス」ともいうべき「鍋島松濤公園」を歩く一日です。それでは、あなただけの小さな旅の、はじまりはじまり。 オトナだからこそ楽しめる、趣深い風景や出来事と出逢える場所。そんな「松涛文化村ストリート」の魅力に触れるショートトリップ。第二回めとなる今回は、「パークdeウォーク」と題して知る人ぞ知る名スポット「鍋島松濤公園」を巡ります。都会の喧騒の中にぽっかりと出現する、豊かな樹々と大きな湧水池。まさに「都会のオアシス」ともいうべき「鍋島松濤公園」を歩く一日です。それでは、あなただけの小さな旅の、はじまりはじまり。

PARK de WALK 散歩ルート PARK de WALK 散歩ルート

鍋島松濤公園豆知識 鍋島松濤公園豆知識

その由来は、お茶のブランド? その由来は、お茶のブランド?

このあたりは、江戸時代、紀州徳川家の下屋敷があった場所。1876年(明治9年)に佐賀・鍋嶋家に払い下げられました。鍋嶋家は当地に茶園を開き、「松濤園」と名付け、「松濤」という銘(今でいうブランド)でお茶を販売。町名の由来となったこの「松濤」とは、松の梢(こずえ)を渡る風の音が海岸に打ち寄せる海の濤(なみ)のように聞こえることから、また茶の湯の釜がたぎる音をこの松風と潮騒に例えた、雅名(風流な呼び名)です。

昭和16年ごろの鍋島松濤公園
「渋谷区神社仏閣名所画報」より
(渋谷区立図書館蔵・豊玉社出版部・昭和16年)

松濤公園を空から見ると? 松濤公園を空から見ると?

閑静な住宅街に囲まれて、ぽっかりと存在する松濤公園。右手に伸びる道が「松涛公園通り」、進んでいくと渋谷駅。左手が山手通り方面。面積はホワイトハウスの建物がすっぽり入る5,012平方メートル(約1,500坪、約0.5ヘクタール)で、ちょっとした散歩にぴったりの広さ。池の周りに園路と、さらにその外側に二本の散策路。周囲は小高くなっているため、緑に囲まれている感じがよりいっそう強く感じられるものになっています。

Google Earthより(2016 Google)
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公園の正面入り口 公園の正面入り口

山手通りに向かって「松涛文化村ストリート」を歩きはじめてすぐのY字路を右手、「松涛公園通り」を進むと、そこはもう、「鍋嶋松濤公園」の正面入り口です。入り口右手にそびえるのは、『HELIX』と名付けられたモニュメント。「らせん」「ねじれ」「錆」などをテーマに数多くの抽象彫刻を生み出した、彫刻家にして造形作家の脇田愛二郎氏の作品です。ちなみに脇田氏は、公園のすぐそばの「ギャラリーTOM」の建設にも関わっています。

『HELIX』とは「らせん」のこと。モニュメンの下に作品名を示したタイルがあります。入り口にそびえ立つ存在感たっぷりのモニュメント。脇田愛二郎氏作、『HELIX』。
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まずは遊具エリアがお出迎え まずは遊具エリアがお出迎え

大きな樹を囲むように作られたベンチ。元気いっぱいに遊ぶ子供たちの笑顔が見られます。

赤・青・黄色のビビッドな色使いも楽しげな、さまざまなアイテムが立ち並ぶ遊具エリア。ブランコや滑り台、鉄棒、砂場など、子供たちのための遊具が用意されています。子どもたちの元気な歓声を聞きながら、大きな二本の樹の根元をぐるりと囲むベンチで一休み。
おっと、まだ歩きはじめたばかりでした。先に進んでみましょう。

大きな樹を囲むように作られたベンチ。元気いっぱいに遊ぶ子供たちの笑顔が見られます。
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池が見えてきました 池が見えてきました

水辺に近づくと空気もひんやり。涼を感じます。秋はアサザが池一面に葉を広げています。

遊具エリアの奥には、滔々と水を湛える大きな池が広がっています。ここは渋谷界隈では数少ない「湧き水」による湧水池。1時間あたり約1,000ℓの湧水が湧き出しているということです。池の中で錦鯉が優雅に泳ぐ姿や、季節によっては水辺で甲羅干しをする亀も見ることができます。

水辺に近づくと空気もひんやり。涼を感じます。秋はアサザが池一面に葉を広げています。
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水車小屋の真向かいへ 水車小屋の真向かいへ

湧き水で廻る水車が見られます。春は桜の名所として知られています。頭上に咲き誇る桜の花が見事です。

池の周りに設けられた園路を歩いていきましょう。鍋嶋松濤公園のシンボル的存在である、池の端に建つ水車小屋を臨むベストポイントにやってきました。こちらにはベンチがふたつ設置されています。春には頭上に咲き誇る桜も楽しめる、まさに絶景スポット。近隣の方々はもちろん、水車小屋やたくさんの木々をカメラに収めたり、スケッチする人々も数多く訪れています。

湧き水で廻る水車が見られます。春は桜の名所として知られています。頭上に咲き誇る桜の花が見事です。
ちょっと脇道 ちょっと脇道
秘密?の絶景ポイント!!お見逃しなく! 秘密?の絶景ポイント!!お見逃しなく!

散策路(西側) 散策路(西側)

遊具エリアの先にある西側散策路の入り口。道路側から光が入る、明るい小道。散策にぴったりです。

池の周りを巡る園路のほかに、西側(山手通り側)・東側(渋谷駅側)両方に小さな散策路が設けてあります。実は、水車小屋を臨むベストポイントは、この山手通り側の散策路からの眺めという説も。ぜひとも、ご自身の目でご確認ください!

遊具エリアの先にある西側散策路の入り口。道路側から光が入る、明るい小道。散策にぴったりです。
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公園を彩るさまざまな草木 公園を彩るさまざまな草木

梅雨時はアジサイが園内を彩ります。秋から冬にかけては、ヤブツバキ、サザンカが見頃になります。

敷地内を彩る豊富な草花もまた、鍋嶋松濤公園の魅力のひとつ。主な草木は、ソメイヨシノ、シダレサクラ、サザンカ、ヤブツバキ、ケヤキ、イロハカエデなど。公園東側の園路にはツツジ(4月〜5月)、西側の園路ではアジサイ(6月〜7 月)が見事に咲き誇ります。また、これらの葉陰を求めて、数多くの野鳥や昆虫が生息する「サンクチュアリ」でもあるのです。

梅雨時はアジサイが園内を彩ります。秋から冬にかけては、ヤブツバキ、サザンカが見頃になります。
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山手通り側からの眺め 山手通り側からの眺め

湧き水スポット 水車小屋向かいを少しすぎたところでは、湧き水を見ることができます。数箇所あると言われている湧き水スポットですが、ここが一番見つけやすい場所です。

さらに園路を時計回りに進んでいきましょう。ショウブ、コウホネ、アサザなどが生い茂るその眺めは、さらに緑豊かな色合いになっていきます。季節ごとに変わっていく、さまざまな表情を楽しむのもまた一興です。池の奥手にぽかりと浮かぶ小さな島も、ここからよく見えますね。

湧き水スポット 水車小屋向かいを少しすぎたところでは、湧き水を見ることができます。数箇所あると言われている湧き水スポットですが、ここが一番見つけやすい場所です。
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裏手をぐるり 裏手をぐるり

園路に沿って進むと、東側散策路への階段が見えてきます。裏手の公園入り口へと通じる東側散策路階段です。

ぽかりと浮かぶ小島を中心に回るように進んでいきます。小島の向こうには水車小屋が。ここには、裏手の公園入り口と東側散策路に通じる階段があります。ちょっと寄り道してみましょう。

園路に沿って進むと、東側散策路への階段が見えてきます。裏手の公園入り口へと通じる東側散策路階段です。
ちょっと脇道 ちょっと脇道
そこはまさに「緑のトンネル」 そこはまさに「緑のトンネル」

散策路(東側) 散策路(東側)

東側散策路は、裏手側と松濤側の、2つの入り口につながっています。足を踏み入れた瞬間から、爽やかな空気に包まれます。

裏手の入り口と松濤庵側の入り口を繋ぐように伸びる東側の散策路は、西側(山手通り側)の散策路より長めで上下2本に分かれています。木立を縫うようなこの道をのんびり歩けば、ここが渋谷であることを忘れてしまいそう。

東側散策路は、裏手側と松濤側の、2つの入り口につながっています。足を踏み入れた瞬間から、爽やかな空気に包まれます。
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水車小屋 水車小屋

ゆうゆうと泳ぐ鯉。のんびりと甲羅干しをする亀の姿も見られます。

水車小屋の脇までやってきました。水車は一定間隔で回っています。その水音を聴きながら、水車小屋の両脇にあるベンチで寛ぐことができます。亀が甲羅干しをしているポイントもこの周辺なので、夏場はぜひ目を凝らしてみてください。

ゆうゆうと泳ぐ鯉。のんびりと甲羅干しをする亀の姿も見られます。
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これでひとまわり! これでひとまわり!

遊具エリアの反対側にはトイレと自動販売機。時計のところでひとまわりです。

水車小屋の裏を抜けると、園路はふたたび遊具エリアへと向かいます。時計のところでひとまわり。池の周りをゆっくりと歩いて、およそ10〜15分くらいでしょうか。おつかれさまでした。

遊具エリアの反対側にはトイレと自動販売機。時計のところでひとまわりです。

おねがい! おねがい!

松濤公園にはゴミ箱がありませんので、ゴミは必ず持ち帰るようにしましょう。タバコはトイレ脇の喫煙所で。ここは緑豊かで閑静な、渋谷では貴重な憩いの場所。美しい場所は美しいまま利用したいものですね。

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アロッサ渋谷 アロッサ渋谷

松濤公園通りにあるオーストラリアワインバー。
ランチは10:30スタートだからさんぽの前の腹ごしらえにオススメです。

DATA DATA
  • 〒150-0046 渋谷区松濤1-26-22 TEL:03-3469-0125
  • 営業時間:10:30~15:00 [ランチ] 、17:30 [ディナー]
  • 定休日:年中無休